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「龍三と七人の子分たち」
北野武監督作品を初めて見ました。
引退した元組長が、オレオレ詐欺にひっかかりそうになったことをきっかけに、昔の仲間たちを集めて新しい組を作り、詐欺グループを成敗するお話。
平均年齢72歳という、ベテランの俳優さん達が、ともかく貫禄があって面白い!
特に、藤竜也さん、幾つになってもカッコいい。

「滝を見に行く」 監督・脚本:沖田修一
キャッチコピーが「7人のおばちゃん、山に迷う」
内容はそのまんまで、バスツァーで幻の大滝を見に行ったおばちゃん達が山で迷い、一晩野宿する話です。ある意味、最近見た映画でいちばん面白かったかも。
出演者の女優さん達、全員無名で、全く素人の主婦の方もオーディションに受かったとか。その人が一番普通の主婦に見えるのですが、映画の後半、主婦の底力を見せつけてくれます。
ある人のこの映画のレビューを読んだのですが、舞台挨拶付きの映画を見て、映画を見た後に挨拶してほしかった、と書いていました。ほんとにその通りで、一見平凡に見えて平凡ではなかったおばちゃん達の個性を再び見たくなり、私は二度も見ました。

「太秦ライムライト」 監督:落合賢
長い間、切られ役をやっている福本清三さん初の主演映画で、封切りされた時見たかった映画です。
「探偵ナイトスクープ」で福本さんを取り上げられて以来、ひそかに応援していましたが、「ラストサムライ」の時、重要な役で感動したけど、主演作が作られるまでになったんですね。
内容は、チャップリンの「ライムライト」とオーバーラップしていますが、滅びゆく時代劇映画への哀惜、ともいえる映画です。

「ビック・アイズ」 監督:ティム・バートン
1960年代、ウォルター・キーンという人気画家の絵が、実は妻が全作品描いていて、最終的に法廷闘争になった実話の映画化です。
部屋に籠りきって絵を描く妻が次第に追い詰められていって、夫の暴力的な行為もあり、暗い話だったのに、最後の法廷シーンが夫役のクリストフ・ヴァルツの熱演で「吉本やん」と笑えます。
それまで妻のマーガレット・キーンが主人公だと思っていたのに、監督は夫のウォルターを描きたかったのではなかったのかと思わせてくれます。
実在のモデルとなったマーガレットさんが、「(ウォルター役の)クリストフ・ヴァルツの姿、声、行動──すべてがウォルターそのものだったの。」と映画を観て感想を言われたことを知って、憎めない男だったんだな、と最後に救われた思いがしました。

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by s-jw | 2015-10-31 15:23 | 趣味 | Comments(0)

長年勤めた会社を退職した後の日常を綴っていきます。認知症になった母のことも記録に残します。


by シズコ
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