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「孤独な放火魔」「カラスの親指」

11月30日頃 夏樹静子「孤独な放火魔」★★★☆☆

外出した時に本屋さんを覘いたら、夏樹静子さんの新刊の文庫本があったので、思わず買ってしまいました。図書館で借りる単行本は家で読みますが、持ち易い文庫本はおでかけの時の電車の中の楽しみです。
今は電車の中では、ほとんどの人がスマホを触っていたり音楽プレーヤーを聞いていたりするのですが、私はどちらも持っていないし、だんぜん読書派です。
前回に書いた夏樹さんの作品「てのひらのメモ」と同じく裁判員裁判をテーマにした作品です。というか、同一人物が出てくるので、シリーズ物ですね。
夏樹さんお得意のミステリーではないので、ストーリーはとつとつと進んでいき奇抜な展開もどんでん返しもありません。世の中で起こる事件の裁判はよほどのことがない限り、そんなものだろうと思われます。
ストーリーの中に、介護やDVというワードで出てくるのが、今の世相を反映しています。

12月10日 道尾秀介「カラスの親指」★★★★☆

予約している図書館の本をなかなか借りられなくて、これも以前に読んだ小説です。2011年7月第一刷発行とあるので、4年前に読んだ内容。大筋以外ほぼ覚えていなくて、一から全て面白く読みました。
このレビューを書くため、今回調べてみたら、道尾秀介さんの作品はこれしか読んでいないことがわかりました。もっと読んでいたように思っていたけど、最近の作家さんの名前を覚えていないことが多いんです。作品と作家名が一致しない
道尾さんは1975年生まれということなので、まだ40歳になったばかり。「カラスの親指」は2008年発表なので、若干33歳の時の作品なんですね。
歳は関係ないだろうけど、若い人が書いた作品とは思えない。
全てのストーリーが全部伏線という発想が面白い!
阿部寛主演で映画にもなりましたが、重要な役である村上ショージの演技はどうだったのだろう?一度見てみたい気がします。



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by s-jw | 2015-12-11 17:22 | 趣味 | Comments(0)

長年勤めた会社を退職した後の日常を綴っていきます。認知症になった母のことも記録に残します。


by シズコ
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