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「田園発港行き自転車 」

6月25日 宮本輝「田園発港行き自転車 」上・下★★★★☆
図書館へ石原慎太郎の「天才」を返しに行った時、宮本輝さんの新刊があったので借りて来ました。
図書館の返却期間は2週間ですが、延長して読むのに4週間かかりました。
家でしか読まないので、一冊読むのに時間がかかります。
何組かの家族が出てくるのですが、舞台は主に富山県の滑川市と京都の祇園あたりが宮本輝さんの筆によって魅力ある土地に描かれています。
特に、富山の描写が素敵だった。
ゴッホの「星月夜」に似た景色が見れる愛本橋。ホタルイカ漁で見るホタルイカの青白い光。立山連峰の四季折々の風景。一度行ってみたい、と思わせてくれます。
ストーリーは家族同士や友達同士、知り合い同士が複雑に絡み合って一枚の布を紡ぎあげていくよう。宮本輝さんの面目躍如といったところでしょうか。
登場人物に心根の悪い人が出てこないのがいいですね。
小説の中であっても、悪意のある人間にはなるべく出会いたくないものです。

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Commented by tawrajyennu at 2017-06-27 13:43
宮本輝の作品は、好きでよく読んだよ。
流転の海、彗星物語、優駿が特にすきだったなあ・・・
そういえば、最近は児童文学ばかりで、読んでいなかったから
新刊が出たことも知らなかった・・・読んでみるね。
Commented by s-jw at 2017-06-27 17:40
> tawrajyennuさん
こんにちは!
若い頃の作品はストーリー性があって、面白かったね。よくドラマや映画にもなったし・・・
最近の作品も図書館で借りてほぼ読んでいるけど、哲学性が増して難しくなっているように思うわ。
でも、一冊に少なくとも一言、胸にずしーんとくる言葉があるのが楽しみ。
Commented by nyakkpenn at 2017-06-28 21:16
こんばんは
宮本輝、読んだこと有りませんでした。
考えてみて、偏った読み方しかしていないなと気が付きました。
1人気になると、その人の作品ばかり読みあさったりとか。
いま、諸田玲子の「四十八人目の忠臣を読んでるところですが、
これ、かつてテレビでドラマ化された作品で、
読みながら、女優さんの顔がチラチラしています。
ドラマ化される前に読めば良かったと思ってます。
Commented by s-jw at 2017-06-29 18:54
> nyakkpennさん
こんばんは!
私も偏って小説を読んでいます。
諸田玲子さんの作品は読んだことがないけど、「四十八人目の忠臣蔵」はテレビで見ていました。武井咲さんでしたね。でも、途中からストーリーが変わりました。
あれは、また別の原作なんでしょうか?
歴史物が好きなので面白かったけど、ころっと変わったので違和感がありました。
会社へ行っていた時は、同僚と貸し借りしていたので、いろんな作家の本を読んだんだけど、今は好きな作家の本しか読んでいません。
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by s-jw | 2017-06-27 13:28 | 趣味 | Comments(4)

長年勤めた会社を退職した後の日常を綴っていきます。認知症になった母のことも記録に残します。


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