これから見る景色

2017年 06月 27日 ( 1 )

「田園発港行き自転車 」

6月25日 宮本輝「田園発港行き自転車 」上・下★★★★☆
図書館へ石原慎太郎の「天才」を返しに行った時、宮本輝さんの新刊があったので借りて来ました。
図書館の返却期間は2週間ですが、延長して読むのに4週間かかりました。
家でしか読まないので、一冊読むのに時間がかかります。
何組かの家族が出てくるのですが、舞台は主に富山県の滑川市と京都の祇園あたりが宮本輝さんの筆によって魅力ある土地に描かれています。
特に、富山の描写が素敵だった。
ゴッホの「星月夜」に似た景色が見れる愛本橋。ホタルイカ漁で見るホタルイカの青白い光。立山連峰の四季折々の風景。一度行ってみたい、と思わせてくれます。
ストーリーは家族同士や友達同士、知り合い同士が複雑に絡み合って一枚の布を紡ぎあげていくよう。宮本輝さんの面目躍如といったところでしょうか。
登場人物に心根の悪い人が出てこないのがいいですね。
小説の中であっても、悪意のある人間にはなるべく出会いたくないものです。

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