ブログトップ

これから見る景色

タグ:小説レビュー ( 26 ) タグの人気記事

3月10日 高田郁(かおる)「あきない世傳 金と銀 奔流編」★★★★★

前回の早瀬編を読んでから半年たちました。半年に一度の出版でも、ストーリーは覚えています。
前回は、天満の呉服問屋「五十鈴屋」の四代目徳兵衛の後添いになった幸(さち)が、四代目に死なれ四代目の弟の惣次が五代目を継ぐ条件に、幸を嫁に欲しいと言ったところで終わっていました。
五代目徳兵衛を継ぐ惣次は商売には敏腕ですが、人の心の機微がわからない冷たい夫です。控えめで可愛い妻は好きですが、自分より頭が良くてアイディア豊富な妻は苦手みたいです。
いるんですよね、こういう男。会社にもいたわ。
女性なんて、口だけでも「有難う。良くやってくれるね。感謝してるよ」と言ってくれるだけでなんぼでも働くのに、自分より前に出る女性には対抗心を持つのです。
幸は賢いので、次回は五代目を掌で上手に転がして、商売をしていくのでしょうか?
それとも五代目に対抗して自分なりの商売を展開するのでしょうか?
本当に、この小説は次が待ち遠しくてなりません。

にほんブログ村

[PR]
by s-jw | 2017-03-21 19:50 | 趣味 | Comments(0)

「関ヶ原」

2月 司馬遼太郎「関ヶ原」上・中・下 ★★★★★

もうずいぶん前に読み終わったのですが、長い小説でもあり感想文を書けずにいました。
「関ヶ原」は1966年、司馬遼太郎先生43歳の時の作品。40年も前の作品ですが、先生がいわゆる油の乗り切った働き盛りに書かれた小説です。
主人公は、石田三成、島左近、そして徳川家康です。
豊臣政権当時、「三成に過ぎたるものが二つある 島の左近と、佐和山の城」と童謡に唄われたとのこと。
石田三成は秀吉からもらった知行のほぼ半分の一万五千石で島左近を召し抱えました。島左近は実戦の武士であり、その時は、後に三成が天下分け目の戦いをする一方の旗頭になるとは思ってもみなかったことでしょう。
佐和山城は今の彦根市にあり、関ヶ原の戦いの後、井伊直政が城主になるが新たに彦根城を築城した後、廃城となりました。行ったことはないのですが城址が残っていて、彦根城の天守閣から見たら、佐和山城方面と書いた案内図があり、すぐ近くに思えました。
石田三成は世間では「へいくわい者(横柄者)」と思われて、嫌われていたのでした。
「真田丸」でも、山本耕史さん演ずる三成は言い方が簡潔過ぎて、あれでは嫌われるよね。
でも最近では評価が上がってきて、先週の「Qさま・現役東大・京大生が選んだスゴイ戦国武将」では、10位でした。ちなみに、私押しの明智光秀は同率5位でした(^^)
裏切者であったり敗け武将であったりの評価が、最近では変わってきているのだと思います。
上、中と三成と島左近のことが書かれていて、下ではほとんど徳川家康のことが書かれていました。家康はQさまでは2位だったけど、やっぱりこの人はなんとなく好きじゃないな~
8月公開の映画では、役所広司さんが演じるらしいので、どんな家康になるのか楽しみです。

にほんブログ村


[PR]
by s-jw | 2017-03-14 14:56 | 趣味 | Comments(0)

「井伊直虎」

新年明けましておめでとうございます。天気のいい暖かいお正月ですね。
本年も宜しくお願いいたしますm(__)m

12月29日 小和田哲男「井伊直虎」
11月にサイン入りで購入した新書本の小和田哲男先生の「井伊直虎」、小説ではないですが読了しました。
井伊直虎は今年のNHK大河ドラマの主人公、井伊家の女当主であった次郎法師のことです。彦根城へ行った時、資料館に井伊家の家系図があったけど、直虎の名前は見事にスルーでした。
史実上の人物だけど、認められてなかったのでしょう。
ただ直虎が養子にして親代わりとして育てた井伊直政が、徳川家康について関ヶ原の戦いで名を上げ、彦根藩の礎を築いたのです。
小和田先生のこの本にも、直虎のことはほとんど描かれていないのです。
直虎のことが資料として残されているのは、古文書が一通あるのみということ。
小説ではないので、想像では書けないのでしょうね。
「井伊直虎」というタイトルなのに、直虎のことを書いているのは1ページにも満たないのです。
大河ドラマの予習をしたくて読んだ本なのに、あまり予習にはならなかったな~

にほんブログ村


[PR]
by s-jw | 2017-01-02 20:36 | 趣味 | Comments(2)

「祈りの幕が下りる時」

10月22日 東野圭吾「祈りの幕が下りる時」★★★★☆

私がプロ作家と尊敬する東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズの最新作です。
今まで謎であった加賀刑事の母親のことが描かれています。
加賀刑事の鋭さ、推理力もますます冴えて絶好調。どうしても阿部寛さんを思い浮かべてしまうのですが。
東日本大震災で原発がクローズアップされましたが、現場で働いている人のことはいっさい公にされませんでした。この小説で、原発の闇と言うか、末端で働いている作業員のことに触れています。綺麗ごとを言っても仕方ないのですが、繁栄の陰には必ず犠牲者がいるものです。
恒例の、ドラマ化したら誰が演じるかシリーズ。
阿部ちゃんはもちろんですが、お母さん役は、風吹ジュンさんにお願いしましょう。
ゲストの主役は、夏川結衣さんで。夏川さんのお父さん役には、ぜひ大杉漣さん(この人、大好き)でお願いしますm(__)m

にほんブログ村

[PR]
by s-jw | 2016-10-25 19:25 | 趣味 | Comments(0)

9月12日 高田郁(かおる)「あきない世傳 金と銀 早瀬編」★★★★★

やっと出ました。待ってましたよ!!
前回の源流編を4月に読んだので、約5か月たっています。早読みの私、ストーリーを忘れているかと思っていましたが、はっきり覚えていました。
天満の呉服問屋に奉公に出た主人公の幸、14歳から17歳までの3年間が描かれています。
まだ呉服の商売に携わっていないのですが、傾きかけた呉服問屋のお家(え)さん=祖母に、その聡さを見込まれてあほぼんの孫の嫁になります。あほぼんは廓通いをしていて、幼い幸を見向きもしないのですが・・・
ラストにどんでん返しがあり、急展開に目が離せません。
次作は、いよいよ幸が商売にかかわっていくのでしょうね。
当たり前のことですが、この時代、天満橋からどこへ行くにも歩いて行くのです。
東横堀川沿いをどんどん南に下り、長堀川と交差したところで、長堀川に沿って西に向かうと心斎橋に辿り着く・・・なんて、今の地理とまったく同じ。よくウォーキングする場所にも近いので、嬉しくなってきます^^
天満の天神さんも出てくるし、天神祭りはこの時代からあったのですね。
次回作は来年になりますね。今から楽しみでなりません(^^)

にほんブログ村

[PR]
by s-jw | 2016-09-14 17:25 | 趣味 | Comments(0)

「欠落 」

8月26日 今野敏「欠落 」★★★☆☆

前回読んだ今野敏さんの「同期」も☆3.5にしたかったと書きましたが、この小説も3.5です。ハラハラドキドキするエンターティメントな展開なら☆4つなんですが、今野さんの書き方は手堅いです。前回も書きましたが、警察の捜査は一つ一つ解いていく地道なものだと思われます。
「欠落」は「同期」の続編で、主役は同じく警視庁捜査一課の宇田川刑事。1作目にも出て来た同期の曽我、前作と同じく脇役のベテラン刑事、脇坂と土岐の他、一癖も二癖もある所轄のベテラン刑事、佐倉。宇田川と曽我の同期でSITに配属になった女刑事・大石。魅力的な刑事がいっぱい出てきます。
今野さんは若くてカッコいいスーパーヒーローでなく、地道に働くベテラン刑事を魅力的に描くのがお上手です。
これ、ドラマ化してほしいな~
ドラマ化すると配役を想像するのが私の趣味なんですが(笑)、2人のベテラン刑事は小日向文世さんと西田敏行さん、佐倉役は大杉漣さんでやってほしい。
主役の若手は関ジャニの大倉くんでお願いしますm(__)m

にほんブログ村


[PR]
by s-jw | 2016-08-26 17:59 | 趣味 | Comments(2)

「キケン」

8月8日 有川浩「キケン 」★★★★☆

最近は、図書館に行ってなくて電車に乗って読む文庫本ばかり読んでいます。
有川浩さんは好きな作家さんで、久しぶりに読みました。
理系男子が学生時代に所属していた機械制御研究室(キケン)での4年間を、大人になって結婚もして、ほろ苦くも懐かしく思い出すストーリーです。
有川さん、ストーリーの組立てが上手いですね。
理系の男性ってよくわからないですが、今時のお洒落でカッコいい若者とは違って一人一人個性的でユニークです。
主人公だけ、少し常識的で普通に思えます。
彼の視点で、二度と戻ってこない青春の4年間を描いています。
めっちゃ面白いということはないけど、どろどろしたストーリーやエログロな表現に疲れた方にお奨めです。

[PR]
by s-jw | 2016-08-16 18:05 | 趣味 | Comments(4)

6月20日頃 益田ミリ「47都道府県 女ひとりで行ってみよう 」

6月の旅行の行きの新幹線が一人なので、退屈したらいけないからと、本屋さんで見つけた文庫本を持って行きました。
益田ミリさんという方は、どうやらライターさんらしいですね。
益田さん自身の企画なのか、出版社から依頼されたのか、月に一度47都道府県に行ったレポートというか、エッセイ本です。
この題材、旅のお供にぴったりかな、と思ったのです。旅行中にほとんど読んでしまって、読み終えたのもだいぶ前だったのですが、最近時間があれば、ご近所の方に借りた韓流時代劇ドラマを見ている私、なかなかレビューを書けませんでした。
益田さんは東京在住ですが、大阪出身とのこと。
青森県から始まって、最後は東京都で終わっています。日帰りもあれば、最長でも2泊3日。ガイドブックを見て、興味のある一ケ所に焦点を絞り、ホテルだけ予約して行ったり、ホテルと往復のチケットがセットになっているツァーで行ったり、旅の行き方は様々です。
大阪に実家がある為、近県は日帰りで行ったりします。
私は大阪在住なので、大阪はどこへ行ったのだろう?と楽しみにしていましたが、阪神が優勝するかもしれない日に、道頓堀でした。道頓堀に飛びこむ人を見たかったのね。阪神て、大阪の球団と違うねんけどな(*_*)
それと、益田さん、生魚とか苦手で土地土地の名物が食べられない人なんです。最初の頃は無理して食べてたけど美味しいと思えなくて、途中からコンビニ弁当やお惣菜を買ってビジネスホテルの部屋で食べたりしてるのです。
苦手だったら仕方ないけど、好き嫌いのある人って損してますよね。
まあ、地元のお店に一人で入るのは、私も多分無理だと思うけど・・・
しかし私なら、三回に一回は勇気を振り絞ってお店に入って飲んだくれているかもしれません。

にほんブログ村


[PR]
by s-jw | 2016-07-13 19:50 | 趣味 | Comments(6)

6月15日 垣谷美雨「老後の資金がありません 」★★★★★

ネットの書評で面白いと書いていたので、図書館で予約して読みました。
主人公の後藤夫婦の家は、どこにでもある平凡なサラリーマン家庭。夫は後3年で60歳の定年を迎える。一応1000万円ほどの退職金が出てその後は、給料が下がって65歳まで残れずはず。妻は52歳で契約社員の事務職。後2年でマンションのローンが終わり、預金は1200万円。
しかし、娘の結婚式や夫の父親の葬儀で預金がみるみる減っていきます。おまけに夫婦ともにリストラに遭い、夫の退職金は泡と消える。という、他人事には思えないストーリーです。
しかし、高級老人ホームでひっそりと暮らしていて弱弱しい思われていた夫の母が思いがけなく面白い人物で、笑わせてもらってスカッとしました。
ドラマか映画にしたら、誰がいいだろう?吉行和子さんかな~ 一筋縄でいかない夫のお姉さんは、ぜひ高畑淳子さんでお願いします^^
読み始めはどうなることかと思いながら、気持ち的にハッピーエンドな終わり方だったので、不安な老後に希望が見えて良かった~ 
柿谷美雨さんは初めて読んだ作家さんですが、他の作品も読んでみたいと思いました。

にほんブログ村

[PR]
by s-jw | 2016-06-15 21:03 | 趣味 | Comments(4)

5月29日 桐島洋子「ほんとうに70代は面白い」

この本は小説ではなくエッセイ集です。高大の自己紹介の時に、一人の女性の方がこの本に多大な影響を受けたとおっしゃっているのを聞いて、図書館で予約しました。
感想としたら、一言で言うと「住む世界が違う」
住む世界が違う、というのは、お金のあるなしにかかわらず価値観の違いなのかな~
決して桐島さんを否定しませんが、あまりのアクティブさに、私は小さな幸せでいいねん、というイジケタ気持ちになるのです。
そう、私の僻みです。
一つだけ、そうなんだ!!と目からウロコだったのは、先輩に対し「お若いですね」と言わない方がいいということ。心ある後輩の方々は先輩を「お若い」ではなく「お綺麗」とか「お元気」とか言って褒めた方がいいと書いてありました。
最近、私も諸先輩方に会う度、なにげに「お若いですね」とよく言っています。
いわれてみれば「お若いですね」の前に、言葉に出さずとも「若くないのに」が存在するような気がします。このことは、私も肝に銘じて覚えておかなくては・・・私自身、20代から若く見える、とずっと言われ続けてきたけど、そんなには嬉しくなかったな~ 嬉しくないこともないけど、複雑な心境というのが正直なところ。
それと、アンチエイジングという言葉も気に入らない、と書いてありました。私もそう、以前からアンチエイジングは嫌いな言葉です。エイジングを悪いことと決め付けているから、アンチなんて言葉が出てくるんだと。
その通り!!って、価値観、似てるね。結構、私、桐島さんのこと、好きかも(笑)

にほんブログ村



[PR]
by s-jw | 2016-05-29 10:14 | 趣味 | Comments(2)